静かなる炭鉱の島、池島
静かなる炭鉱の島、池島
どうやら卒業できる模様なので、先日卒業旅行に行ってまいりました。普通に王道な場所にも行ったのですが、それでは面白みがないということで同行者5人を道連れにしつつ合法かつ安全に廃墟探索に行きました。
行った場所は長崎県の「池島」です。行くにはフェリーを使わないと行けないのでまずは港に行きました。神浦港で行の切符を購入。
乗客は私たち以外にも二人ほどいました。この島は完全な無人島というわけではなく、人が今でも住んでいる。20分ほどフェリーにゆられると見えてきました、池島です。
稼働しているようには思えない静かな工場のようなものが見えてきました。この雰囲気だけで興奮です。
入島して早々、ナンバープレートを発見、登録はとうの昔に切れているだろう...
我々を迎え入れてくれたのは一隻の船のみ...
かと思ったら猫がきました。「俺の島に何の用だ」と言わんばかりの表情。ごめんねすぐ出ていくからちょっとだけお邪魔するね。
私たちが上陸した時は雨が降っていました。まるで島が悲しみで泣いているよう...
山の表面に立ち並ぶ、かつて動いていた施設群...
目的の居住地群に行くには坂を上る必要があります。坂の上には役所の出張所と簡易郵便局があり、そこを抜けると…
現れました…まだまだ序の口です。
人通りのない通り...
人の管理を離れ、放置される人工物は...
自然に返ろうとしているのだ。
周りには明るい自然の姿、朽ちる人工物の儚さを際立たせる。
そのエンジンが唸ることはもう二度とない...
物悲しいものだ。
さて、本当の目的に向かってすすむ。こごですね…目的の場所は…。ここから見ると四階建てくらいのマンションのように見えますが...
ここのようになっており8階建て位の高層マンションになってます。建設当時エレベーターがなかったので島の高低差を利用してエレベーターの代わりになるものを作ったのですね。さて、迂回して下の道路に向かうとそこには…
コンクリート造りの高層マンション群がずらりと...
見上げると圧倒的迫力、その中に一種の哀愁も感じる。
我々は言葉を失った。美しすぎるその風景が衝撃過ぎて何も言えなくなった。
マンションの中心付近の広場にはコミュニティバスが待機。実はこの島にはコミュニティバスが現役で走っており、このマンション群始発で行政支所経由して港まで運行している。料金は大人100円。徒歩では帰りの船に間に合わなくなりそうだったのでみんなで乗車。バスマンとしては乗らないわけにはいかないですし()
港までは10分ほどで到着。運転手さんは優しそうな人でこの島の事やほかの旅行者の事など話してくださいました。さっきの居住地群を経由して港に向かうので、車窓から見える風景もほかのコミュニティバスでは絶対にありえない風景を楽しめた。
帰りの切符を島で購入…
港からの便が出るころには天気が回復して晴れてきました。我々を見送るかの如く…。
またいつか...。
んな感じで見てきました。公道は整備されているので悪路と戦うことなく雰囲気を楽しめました。面白いのは上陸した時喜んでいたはどっかのアホ(わたしです)だけで、ほかの人は「寒いぃー」とか「雨降ってるよぉー」とか言っていたのに、高層マンション群を見たら無言になり無心でシャッター切りまくっていたことですねw。他の人も魅せられたのです。それだけあのマンションは圧巻なのです。またいつか見に行きたいです。今度は炭鉱ツアーもあらかじめ予約して、もっとじっくり池島に触れてみたいです。
Fin